ますだ こうじ増田 宏司東京農業大学教授(動物行動学)29Column雑誌「いぬのきもち」での解説コメントを担当しており、「犬の幸せ 私の幸せ」や「このくらいはわかって! ワンコの言い分」など著書も多数。動物行動学の研究を通し、飼い主と愛犬の双方が幸せに暮らせる社会を目指している。 梅雨の時期には、散歩を含め、なかなか外で愛犬と遊べない日が多くなります。そうなると、どうしても愛犬にストレスがたまってしまうこともあるでしょう。そんなときに備えて、室内で実施できるストレス解消に役立つ遊びを、できればいくつか用意しておきたいものです。 室内で実施できる遊びとしては、段ボールなどで迷路を作って愛犬と一緒にゴールを目指す遊びや、オヤツを家のどこかに隠してそれを探す宝探し遊び、知育玩具を使った遊び、あるいはそれらを組み合わせたものなどが知られていますが、この時期は少し視点を変えて、しつけのしなおしをしていただくのも1つの手です。これまでに覚えてきた命令を教えなおすのも良いでしょうし、また例えば「乗って」と「降りて」をセットで教える、「マテ」と「オイデ」をセットで教えるなど、これまでにどちらかの命令を単体で覚えさせていたことを、動きが逆になるもの同士でセットにして教えて楽しませるだけでも、犬にとっては新鮮です。これを教える利点は、動きが逆である命令を連続的に愛犬に示すことで、運動不足の解消が期待できることと、どちらも楽しく覚えてしまえば、「降りてほしい時に降りてくれない」といった状況を避けることに役立つ点にあります。もちろん、しつけは楽しいことだ、と愛犬に再認識してもらうきっかけにもなるでしょう。 梅雨の期間はおよそ 1 か月とちょっとくらいですから、さまざまなことを覚えるにはちょうどいい時間です。梅雨明けのさわやかな空の下でのエレガントな散歩を目指して、新しい視点でのしつけにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。梅雨までに備える効果的な室内遊び
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