赤外線調査に適した環境条件 マンションのドローン建物診断 埼玉県

2020/05/11

こんにちは。ドローンや赤外線カメラによる建物診断を行っているセラフ榎本です。

 

建物の劣化を調査することができる赤外線サーモグラフィー。外壁の健全部と欠陥部に温度差があることを利用した調査方法です。しかし天候や気温、時刻といった環境条件によって熱画像の様子は変わり、場合によっては欠陥部を見分けることが難しくなってしまいます。

そこで今回は「赤外線調査に適した環境条件」についてご紹介していきます。

 

 

季節による気温の高低は赤外線調査にそれほど影響を与えませんが、外気および外壁の温度変化が大きいほど健全部と欠陥部の温度差が分かりやすくなるため、晴天での測定が望ましくなっています。気温の日変動が5~8度以上であれば支障なく調査を行うことができます。

また雨や雪の場合や、風が強い日は赤外線の測定ができません。壁が濡れていたり、赤外線カメラと建物の間に雨粒などがあったりすることが撮影の支障になりますし、強い風は壁の放射熱を部分的に低下させてしまうことがあるためです。

適した時刻については、調査する外壁の方角によって違ってきます。

「北面の外壁」

日没後もしくは正午前後の撮影が適しています。

「南面の外壁」

午前10時から午後2時の間が適しています。夏は早めの時間帯まで、冬は遅めの時間帯までに行うのがよいとされています。

「東面の外壁」

日の出の1時間後から正午までの間が適しています。夏は早めの時間帯から、冬は遅めの時間帯から行うのがよいとされています。

「西面の外壁」

午後から夕方までの撮影が適しています。夏は遅めの時間帯まで、冬は早めの時間帯までに行うのがよいとされています。

 

以上のように、赤外線による建物調査の実施にはいくつかの環境的な条件があります。適切な環境条件で調査を行うことが、より精度の高い診断につながるのです。

 

マンションの小規模・大規模修繕工事はセラフ榎本にご用命くださいますようお願いいたします。

 

建設本部