塗装の『色』豆知識 第5回 マンション大規模修繕工事 埼玉県

20/04/22

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皆様こんにちは。マンション大規模修繕工事のセラフ榎本です。

「ちゃんとサンプルを見て色を選んだはずなのに、いざ完成したら印象が違う気がする……。」これは実はよくあることで、広い壁面を塗りなおす際はイメージよりワントーン色を強くするとよいとされていたりします。

人は網膜に像が移り、脳が認識する事で色を認知すると前回ご紹介しました。脳が認識するということは、純粋な色だけではない様々な要因や可能性が介在するという事です。

例えば、フランス国旗を見てみましょう。フランス国旗は赤、青、白からなるトリコロールで成り立っていますが、この三つの色の幅はすべて違うということをご存知でしょうか? 若干ですが白が一番広く、続いて青、赤は一番狭く配置されています。これは赤がより大きく見せる膨張色で、青がより遠くにあるように見える後退色であるためです。すべて同じ大きさに配置してしまうと赤だけが大きく目立ってしまうのです。
こうした脳の認識によって実際とは違う見え方をすることを『錯視』と呼びます。

例にあげた『サンプルと実際に完成した塗装が、違う色のように感じる』ということも錯視のひとつに入ります。サンプルで確認する色は、数センチ四方の小さな範囲であることが多いと思われますが、実際には建物の外壁のように大変広い面積の範囲です。一般的に大面積の色画面は小面積の色画面より明度、彩度とも強く感じられるのです。

大規模・小規模修繕工事のご用命はセラフ榎本にお願いいたします。
建設本部 第一部