東北地方の工事 マンション大規模修繕工事会社 社長の経験

25/05/08

平素からマンション管理組合の皆様にはご厚情を頂き心から厚くお礼申し上げます。弊社はマンション大規模修繕工事専業の会社でございます。弊社は埼玉県に本社があるため、東京都、神奈川県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県にあるマンションの大規模修繕工事を多数施工させて頂いております。皆様のマンションの大規模修繕工事のご予定がございましたら是非とも弊社にお声掛け頂きますようお願い申し上げます。

 

弊社は7月決算の為、第四四半期に入りました。工事の完成も順調であり昨年の売上高47億円を上回る勢いでございます。大変ありがたく思います。ご発注頂き施工をさせて頂いた管理組合の皆様には心から感謝申し上げます。誠にありがとうございます。今後も皆様のご期待に応えられるよう精進してまいります。

 

私は創業者の榎本義男の長男として生まれ、魚屋でアルバイトをしていたこと以外は、異業種にて仕事をしたことはございません。若かりし20代の頃に塗装工事の現場で現場管理を本格的に学びました。私が重要視している安全管理・品質管理・工程管理はこの頃の現場経験からくるものでございます。30年以上前のことですが、20代の現場管理は私にとって大変貴重な経験でありました。

 

今回は宮城県仙台市内に営業所を開設したこともあり、東北地方での現場の思い出を記載させて頂きます。私が行ったのは青森県、岩手県は花巻市、秋田県は秋田市、大館市、鹿角市、山形県は山形市、福島県は郡山市、相馬市、いわき市がございます。秋田県鹿角市では元請けで橋梁の塗装を施工しました。橋梁の下に川があり、魚が沢山いて、緑あふれる景色が印象的でした。鉄製の橋梁は面積が大きく3カ月~4カ月くらいはかかりました。工事は吊足場を設置し、ディスクサンダーで真っ黒になりケレンをしていきます。ボルトも入念にワイヤー型のサンダーで錆を落とします。鉄肌が露出しているところはタッチアップの錆止、その後にオールオーバーの錆止、橋梁用SDマリン中塗り、上塗と塗重ねていきます。現在のNEXCO、旧日本道路公団の橋梁の塗装工事現場はどこも長閑な場所が多かった記憶があります。更にはプラントメーカーの下請ではありますが、同じ鹿角市内でポンプ場のコンクリート製ピットの防食塗装を施工させて頂きました。現場にはコニシの防食塗料一式とガラスクロスを直送し、足場資材を現地でレンタルし、施工をしました。ピットはさほど大きくなく仕様は下水道事業団のC種でしたので、3人で1カ月ほどで工事は終わりました。冬だったので温度管理に苦慮した思い出があります。1~2時間で雪が1Mくらい積もるのを現場事務所で一服しながら見ていてとても驚いたものでした。鹿角市の現場には大宮駅から盛岡駅まで新幹線で来て、盛岡駅でレンタカーを借りて現場に行きました。大量の雪が吹きすさぶ中、本社から持参した引張試験機を積んだ車を走らせて現場に向かいました。宿泊先の民宿のオーナーが心暖かく、いつも優しくして頂いたのも記憶にございます。ありがとうございました。

 

中でも思い出深いのは宮城県名取市で行ったポンプ場の塗装工事現場の事です。名取ポンプ場に現場監督として派遣されたのは1月の初旬でした。車に大日本塗料の錆止めのズボイドとフェノール樹脂塗料、フェノン(2.5G6/3)の機械色を積んで東北自動車道を宮城県仙台市に向かって車を進ませました。フェノンはあまりにも多くの現場で塗っていたためマンセル記号をいまだに覚えています。

公共工事ですので工事期間は3月末で、それまでに工事を終わらせ検査を受けなくてはなりませんでした。工事は大手プラントメーカーの下請でした。ポンプ場の主な工事は塗装工事の為にプラントメーカーの社員が巡回にて時々見に来ていました。

 

現場は仙台市の加藤塗装にお願いし工事が始まりました。工事は順調でした。当時の現場は日曜日のみが休みで土曜日は工事を行うのが普通でしたが、加藤塗装が頑張ってくれたので、土曜日も休める日が何日かありました。

 

平日は午前8時から朝礼を始めて、午後5時に工事を終わらせ終業点検を行い、午後6時には現場を出て行きます。月に1回くらいは土曜日の休みとなりましたので、その前の金曜日の夜に仙台市の国分町の煌びやかなネオン街で外食をしていました。今も仙台市に行ったときは、なんとなく懐かしい国分町を見たくなり、社員が運転する車に乗り「国分町を通ってほしい」と申し出ることがございます。

 

現場管理をしていた時に宿泊したビジネスホテルは名取駅に近く、寝ていると貨物列車の音が聞こえ心地よい眠りにつくことができました。日曜日は山形蔵王にスキーに行きました。山形蔵王は蔵王温泉スキー場が正式名でありますが、蔵王温泉スキー場はWikipediaによりますと、「日本スキーにおける聖地であるとされ、安比高原と共に東北地方を代表するスキー場でもある。 蔵王山の西麓に広がる広大な敷地は単独のスキー場として日本最大の面積を誇り、変化に富むコースを数多く有することもあって冬場は多くのスキー客で賑わいを見せる。 最上部の樹氷原コースでは樹氷が見られることで世界的に有名であるほか、コースの幅やゲレンデの広さ、宿泊施設などが充実していることから学生のスキー実習にも多く利用されている。」とあります。まさにその通りで20代の私はスキー場の虜になり毎週日曜日に行っていました。26歳からスキーをしなくなり30年以上になりますが、蔵王温泉スキー場でのスキーをしたのは思い出に残ります。また人の温かさも何度か経験しました。埼玉県から乗って行った車は、スタッドレスタイヤをはいていたものの雪にはまった時に、助けてくれた方々がいました。とても感謝して「ありがとうございます」と何度もお礼を言った記憶がございます。

 

社会人として人の温かさを感じることが何度もあります。その時はいつも素直に「ありがとうございます。」とお礼を言います。弊社がマンションの大規模修繕工事を施工させて頂いているときに、出窓に「寒いのにいつもありがとうございます。」とメッセージが書かれ、足場から見えるように貼ってある手紙を見ました。それにはとても感動しました。マンションのエントランスに設置してあるホワイトボードに居住者の皆様が書いた寄せ書きを見た時も感動しました。「現場担当者の彼がこんなにも皆様から愛されていたんだ」と嬉しく思いました。何事にも一生懸命さが大事だと思います。社員の姿勢を見てそう思います。その一生懸命さが人の心に残るものかと思います。

 

沢山の方々と接しながらの大規模修繕工事を東北でも今後展開して行きます。営業所を出させて頂いたのは宮城県仙台市であるので、仙台市での基盤固めを始めてまいります。仙台市内のマンションに居住している方々から「この仕事をセラフ榎本に任せて良かった」と思ってもらえるよう頑張ります。

 

 

令和7年5月8日

株式会社セラフ榎本

代表取締役 榎本修