赤外線による建物診断のしくみ マンションドローン赤外線調査診断 マンション修繕 ドローン調査 埼玉県

2020/05/09

こんにちは。ドローンと赤外線カメラによる建物診断を行っているセラフ榎本です。

今回は、「赤外線による建物診断のしくみ」についてご紹介します。

 

建物の劣化などを調査するときには、何を調査したいかにもよりますがいくつかの方法があります。壁を叩いて音の違いを聞き分けるものや、コンクリートの一部を削ってしらべるもの…。その中のひとつが赤外線サーモグラフィーを用いた「赤外線建物診断」という調査方法です。

 

温度の高いところは赤く、温度の低いところは青く映る特殊なカメラの画像や映像をテレビなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。建物の診断を行う赤外線サーモグラフィーもそれと同じように、壁の温度の違いを視覚的に表現できるのです。これにより、一見しただけでは分からない壁の内部にある空洞や漏水部分を発見することができます。

    

では温度の違いが分かる赤外線で、どうして建物の外壁の劣化などを発見することができるのでしょうか。外壁のタイルが浮いてしまっている場合を例にとり、ご説明します。

 

タイルが浮いているということは、壁とタイルの間に隙間ができているということです。その隙間には空気の層があります。

外の気温が低いとき、壁の温度も低くなります。しかし浮きタイルと壁の間にある空気の層が壁から熱が逃げていくのをさえぎり、その部分の壁の温度は他の部分に比べて下がらず、高くなるのです。

一方、外の気温が高いとき、外気の熱が壁に吸収され壁の温度も高くなります。しかし浮きタイルと壁の間の空気の層が外気からの熱の吸収を妨げます。よってその部分の壁は他の部分より温度が低くなります。

このように、タイルの浮きがある部分は周りの壁と温度差が生じ、赤外線によって判別ができるようになっているのです。

 

マンションの小規模・大規模修繕工事はセラフ榎本にご用命くださいますようお願いいたします。

 

建設本部